海恋
一度開いたけど、怖くて、何も見ずに慌ててメールを閉じてしまった。
どうしよう… 見られないよ。
お婆ちゃんに視線を移すと…
祈るような瞳で、あたしをジーっと見つめていた。
まるでその瞳が
『咲良、ちばりーよ』
と言っているように見えた。
勇気出せ、あたし。
どんな結果であろうと、自分の結果を受け入れなくちゃ。
あんなに苦労したんだから。
「大丈夫…っ!」
あたしは、強く決心して、メールを再び開いた。
メールの内容をよく読む。
何度も、何度も確認した。
…間違いない。
と言う事は、あたし………
「お婆ちゃん…」