海恋
『―――皆様、ご乗車誠にありがとうございました。
当フェリーは、間もなく来門島に到着致します…』
そうアナウンスが流れ、フェリーが止まった。
あたしを含む乗客が立ち上がり、フェリーからどんどん降りて行った。
砂浜に足を付くと
砂浜が、真っ白だった。
背後を見ると広大なエメラルドグリーンの海が、夕日を浴びて、キラキラと光っていた。
沖縄の海が、こんなに綺麗だとは思わなかった。
世界に、こんなに綺麗な場所、あったんだね…。
あたしはフェリー乗り場を離れ、少し離れた人気のないビーチに足を運んだ。
上を見上げると、小高い丘に灯台が立っていた。
明るい光が回って、辺りを照らしてる。