君の居た世界
やっぱり変。
 
絶対に氷夜の様子がいつもと違う。
 
 
何かを考えてる様だったけど。
 
 
 
「‥はぁ。とりあえず今は飲み物を買おう。」
 
 
気持ちを切り換え、あたしは飲み物を買うと、急いで氷夜の居る場所へと戻った。
 
 
 
「遅くなってごめん‥!」
 
 
「だだ大丈夫だ。」
 
 
「‥‥‥‥。」
 
あたしは黙って飲み物を差し出す。
 
 
 
「‥‥‥何これ。」
 
 
ぽつりと氷夜が呟く。
 
 
「‥何って、書いてあるでしょ。」
 
「いや、だから‥。何これ?」
 
 
氷夜は目を丸くして、パッケージを見つめている。
 
 
「だからー、どう見ても水に決まってるでしょ!?」
 
「何で水なんだよ!
普通に炭酸買って来いよ!」
 
 
そしてまたいつもの様に、言い争いが始まった。
 
 
 
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