君の居た世界
「このブレス良くない!?」
 
 
「‥まぁ、良いんじゃねぇの?」
 
 
 
氷夜が納得した様に頷く。
 
 
「だったら、お揃いで買おうよ!」
 
 
「はぁ!?
おっ‥お揃いだと!?」

 
 
「うん。」
 
 
「そんなの、恥ずかしくてできるわけねぇだろっ!」
 
 
氷夜は顔を赤くし、目をそらした。
 
 
 
「コップ買ったら、さっさと行くぞ!」
 
 
「‥けち。」
 
 
「うるせぇっ!」
 
 
 
‥‥もう、欲しかったのにな。
 
一緒につけたかったのに!
 
 
だってまだ何も、記念になるもの買ってないじゃない‥。
 
 
 
「おい、魅夜。」
 
 
目の前には、買い物袋を片手に氷夜が立っていた。
 
 
 
< 133 / 147 >

この作品をシェア

pagetop