君の居た世界
違和
「おはよー。」
 
いつも通りにドアを開き、あたしは中に入った。
 
 
いつも通りに。
 
 
 
「‥‥‥‥。」
 
 
え‥‥?
 
 
「おはよー、魅夜。」
 
「お‥おはよう。」
 
 
 
今の感じ‥。
 
気のせいだよね。
 
 
さっきあたしが入った時、ほんの一瞬だけ‥
雰囲気が変わった様な‥‥。
 
 
というよりも、空気が変だった気がした。
 
 
 
‥‥あたしの気にしすぎか。
 
 
 
「そういえば、言うの忘れてた。
 
今日あたし出掛けるわ。」
 
 
‥めずらしい、流雨が出掛けるなんて。
 
 
 
「で、魅夜と芽夢も一緒に行かない?」
 
 
「え?あたしも?」
 
 
「良いですけど、何をしに行くんですか?」
 
 
 
そういえば‥
三人だけで出掛けたことって、まだ一回もなかったな‥。
 
 
 
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