君の居た世界
「だからー、敬語は要らないって言ったでしょ?」
 
「堅っ苦しいんだよ、俺たちは仲間になったんだぜ?」
 
「そうですよ。自然にいきましょう。」
 
「こいつらの言う通りだ。」
 
 
‥今日初めて会ったばかりなんだよ?
 
どうして‥‥?
 
 
 
どうしてそんな簡単に、あたしみたいな人間を受け入れてくれるの?
 
仲間って認めてくれるの?
 
 
 
「‥流雨、龍、芽夢、氷夜。
 
‥‥ありがとう。」
 
 
 
「どういたしまして!」
 
明るい笑顔で言う流雨。
 
 
「べっ別に、礼を言われるほどのことじゃねぇよ。」
 
少し照れながら言う龍。
 
 
「わ‥私は特に何もしていません‥‥。」
 
恥ずかしそうに言う芽夢。
 
 
「ふんっ‥‥お礼なんか言っても何も出ないぞ?」
 
冗談で返しつつも、龍以上に照れている氷夜。
 
 
この四人が、これからあたしの仲間になるんだ。
 
 
 
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