君の居た世界
今のジャンケンは何だったのかというと、食料の買い出しに誰が行くかを決める為のものだった。
 
 
あたしたち五人は、ほぼあの場所に住んでいるも同然。
 
あたしが自分の家に帰るのは夜くらいだし。
 
 
朝にみんなのところに行って、夜に自分の家に帰る。
 
そんな生活が当たり前になった。
 
 
 
あたしだけじゃなく、流雨と芽夢もそう。
 
 
まぁ、氷夜と龍はあそこに住んで生活しているけど‥。
 
 
 
「えーと、何を買えば良いんだっけ‥?」
 
あたしは近くのスーパーに着くと、買うものが書いてあるメモを出した。
 
 
 
「肉にピーマンに人参‥‥あと‥」
 
あたしはメモを読みながら、買い物カゴに食材を入れていった。
 
 
 
「‥‥‥へ!?」
 
 
メモに書いてあるものを見て、あたしは思わず声を上げた。
 
 
 
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