君の居た世界
神都
西暦4218年。
 
日本は、2000年前からは想像も出来ないほどの力をつけ、世界を支配する国へと成長した。
 
そして、かつて東京だった都市は、神都(しんと)へと名前を変えた。
 
 
あたしはその神都に独り暮らしている。
 
 
 
別に一人暮らしとかじゃないけど。
 
前までは両親と三人で暮らしていた。
 
 
「‥‥ほんと退屈な世界。」
 
 
 
学校‥もう始まってるな。
 
どうせ行かないけど。
 
 
行ったって嫌な思いするだけ。
 
だったら行かない方がずっとマシ。
 
 
 
 
「‥‥あたし、何の為に生きてるんだろ‥。」
 
 
もう生きたくない‥。
 
 
けれど、死にたくもない‥。
 
 
 
あたしは‥
弱い人間だから。
 
 
 
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