君の居た世界
「さっすがねぇー。
 
今日オープンだけあって、すごい人の数だわ。」
 
 
流雨が驚いた様子で言った。
 
 
「あと何分かかるんだろう。」
 
あたしは思わず呟く。
 
 
「だよなー。
これだけ人居ると、すげぇ時間かかりそうだな。
 
その前に、今日来る必要なかったんじゃねぇか?」
 
 
氷夜は呆れた様に言う。
 
 
 
「今日じゃなきゃダメなの!」
 
流雨は声を大きくして言った。
 
 
「今日だけ、先着200名に半額割引券が貰えるのよ!」
 
 
流雨の目が、きらきらしているように見えた。
 
 
「‥でも流雨?
 
もう200人来ちゃったんじゃない?」
 
 
あたしは思わず言った。
 
 
この様子だと、あたしたちが来る前にもたくさんのお客さんが来たはずだ。
 
 
 
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