君の居た世界
「ありがとうございましたー!」
 
 
何十分かカフェに居たあと、あたしたちは店から出た。
 
 
「お腹すいたぁー。
 
ていうか、さっきのカフェで食べれば良かったねー。」
 
 
あたしがそう言うと、氷夜があたしの頭を叩いた。
 
 
「‥痛っ!
 
何するのよ、いきなり!」
 
 
あたしは氷夜を睨み付けた。
 
 
 
「バカかお前っ!
 
メニューの値段見たか!?
あんな高いの全員で食ったら食事代がやべぇんだよ!」
 
 
‥‥意外と生活のこと考えてたんだ‥。
 
 
「それに、予想通り割引券も貰えなかったしなー。」
 
 
流雨を見ながら嫌味ったらしく言った。
 
 
 
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