君の居た世界
「‥あ、そろそろ買い物に行かないと。」
 
 
あたしは毎日同じ日々を繰り返すだけ。
 
でもあたしはそれでも生きている。
 
 
生きているけど、死んでいるのも同然。
 
 
 
‥こんな世界‥‥
いったい何の為にあるの‥?
 
 
「‥誰でもいいから‥‥
この世界を壊して。」
 
 
街の中で独りあたしは呟いた。
 
 
 
「‥本当にそれで良いのか?」
 
 
「‥‥‥!?」
 
あたしはとっさに後ろを振り返った。
 
 
 
「お前は‥
世界を変える努力をしたのか?
 
お前の思い通りにならなかったら、世界は要らないのか‥?」
 
 
‥‥何?この人。
 
私の目の前に居たのは
さらさらの黒髪で、真っ黒な瞳をしている学制服を着た男だった。
 
 
 
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