君の居た世界
「私、買い物に行ってきます。」
 
 
芽夢がそう言って立ち上がった。
 
 
「あっ、あたしも買いたいものあるから、一緒に行って良い!?」
 
 
あたしは少し不安になりながら、焦って言った。
 
 
「じゃあ行きま‥‥」
 
「芽夢、俺も行く。」
 
 
龍が心配そうに言った。
 
 
「龍は過保護すぎます!
 
魅夜さんと行くので大丈夫です。」
 
芽夢は少し呆れ気味だった。
 
 
「では行ってきます!」
 
芽夢はあたしの手をひき、足早に外に出た。
 
 
 
バタンッ!
 
 
「なんかさー、龍って芽夢に対して優しいっていうか‥‥
 
すごい気づかってるよねー!」
 
 
あたしは思いきって言ってみた。
 
 
前から少し気になってたんだよねー。
 
 
 
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