君の居た世界
「あ?」
「は!?」
 
 
あたしたちは同時に声をあげた。
 
 
「ばっ、バカなこと言うんじゃねぇよ!」
 
「そうだよ!
流雨ってば、いきなり何言い出すの!?」
 
 
‥本当に何言っちゃってるのよ、流雨!!
 
なんか変な空気だし!
 
 
 
「もうっ!
 
とにかく今はこの話は終了にしよっ!」
 
 
あたしは慌てて話を変えた。
 
 
 
 
そういえば‥。
 
今考えてみると、あんまりあたし氷夜を意識したこと無かったな。
 
 
 
‥って、この話は終了って言ったのはあたしなのに!
 
あまり気にしない方が良いよね。
 
 
 
その一日、氷夜とあたしはお互いにあまり話をしなかった。
 
 
‥意識しないなんて無理!!
 
 
 
< 57 / 147 >

この作品をシェア

pagetop