君の居た世界
「‥‥‥。」
 
長い沈黙が続いた。
 
 
 
「そうね‥!」
 
流雨が突然、明るくそう言った。
 
 
 
良かった!
 
これで、まだあたしにも勝つチャンスが‥‥
 
「罰ゲームを魅夜と氷夜、二人にやってもらった方が早いわ!」
 
 
‥‥‥。
 
「えぇ!どうしてそうなるの!?」
 
 
あたしはすかさず、大声で言った。
 
 
 
「そうですね。二人なら罰ゲームだって怖くありません。」
 
「まぁ、良いだろ?魅夜。」
 
 
芽夢と龍は頷きながら納得していた。
 
 
 
「お前らがそう言うなら‥
俺は構わないぞ。」
 
 
‥‥‥!?
 
 
「だったら‥決定ね!」
 
 
 
あたし良いって言ってないんですけど‥!?
 
 
そんなあたしをよそに、流雨は続けて話した。
 
 
 
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