君の居た世界
‥‥大体の場所って‥。
 
かなり不安なんですけど。
 
 
あたしは仕方なく、氷夜を信じて歩くことにした。
 
 
 
―二十分後―
 
 
 
「‥な?」
 
 
「‥‥ここで本当に合ってるの?」
 
 
あたしは、目の前に堂々とそびえ建つ建物を見て言った。
 
 
「だから!ここだって言ってるだろ!」
 
 
 
‥想像してたよりも、遥かに大きい。
 
こんな立派なデパートあったんだ。
 
 
あたしはその大きさに驚いていた。
 
 
そんなあたしをよそに、氷夜はデパートの中へと入って行っていた。
 
 
 
「ちょっと‥!待ってよ!
あたしここ来たことないから分からないし!」
 
 
焦りながら、あたしは氷夜の後を追った。
 
 
 
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