君の居た世界
―遡ること半日前―
 
 
 
「あの‥‥。」
 
 
少し戸惑いながら、芽夢があたしたちに言った。
 
 
「‥?どうしたの芽夢。」
 
 
「み‥皆さんに直接は関係無い話なんですけれど‥‥
明日、遊園地に出掛けてきます。」
 
 
遊園地!?
何でまた‥?
 
 
「遊園地!?いきなりどうして?」
 
流雨もあたしと、同じことを思ったらしい。
 
 
「たまには‥そういうのも良いかなと思ったので。」
 
 
‥まぁ、遊園地もたまには良いけど‥‥
 
「それって、一人で行くの!?」
 
 
あたしは気になって聞いた。
 
 
「一人じゃねぇよ。」
 
‥‥え?
 
 
そう答えたのは芽夢ではなく、その横に居た龍だった。
 
 
 
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