君の居た世界
これがあたしの本当の気持ち。
 
 
 
「それじゃ決まりだな!」
 
 
‥‥‥え‥?
 
 
「決まりって‥何が?」
 
 
あたしは慌てながらも聞いた。
 
 
「お前の世界‥変えるんだよ。」
 
 
 
「勝手に何言ってるの!?
 
あたしみたいな弱虫には出来ない!」
 
 
頭で考える前に言葉が出てきてしまった。
 
 
 
「だったら‥‥俺がお前の世界を変えてやるよ。」
 
 
 
‥いきなり何を言ってるの。
 
この人があたしの世界を変える‥‥?
 
 
 
「そんな口先だけのこと‥言うのはやめて。」
 
 
あたしは怒りながらも、冷静に言った。
 
 
「‥口先だけなんかじゃねえよ。
 
お前、ちょっと時間あるか?」
 
 
「時間?‥あるけど。」
 
 
「じゃあ、俺と一緒に来い。」
 
 
そう言うと、あたしの腕を掴み足早に歩き始めた。
 
 
 
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