君の居た世界
「あ!もうこんな時間だー。
見たいドラマの再放送が始まってしまうぞ。」
 
 
氷夜はそれで誤魔化したつもり、なのかもしれない‥。
 
でも‥いくらなんでも棒読みすぎでしょ!
 
 
 
「ちょっと氷夜!
そんなヘタな演技で、私を誤魔化せるとでも思ってるのかしら?」
 
 
「ヘタな演技だと!?」
 
 
‥え、そこ?
 
 
「当たり前でしょ!
あんなの幼稚園児でも出来るわよ!」
 
「俺と幼児を一緒にするな!」
 
「あら、ごめんなさい。
氷夜の方が幼稚園児より、背だけは高かったわね。」
 
「背だけって何だよ!」
 
 
‥‥あれ、いつの間にかケンカが‥。
 
 
でも、さっきの話は忘れられたから良いのかな。
 
 
 
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