君の居た世界
「あぁ‥そのことか‥‥。」
 
 
それだけ言うと、龍が芽夢の隣に立った。
 
 
 
「‥‥‥?」
 
あたし、流雨、氷夜の三人は、どういう意味か分からずそれを見る。
 
 
 
「‥みんなに言いたいことがあるんだけどよ‥‥。」
 
 
‥‥これは‥
もしかして!!
 
あたしは期待をしながら龍を見た。
 
 
 
「‥俺‥‥俺さ‥‥‥」
 
 
龍が恥ずかしそうにして、次の言葉を躊躇っている。
 
 
「‥俺‥!」
 
「あ゙ぁー!!
何なのよ龍!男ならズバッと言いなさいよ!」
 
 
流雨が大声を上げ、龍に言い放った。
 
 
 
「‥俺、芽夢と付き合うことになった!」
 
 
 
‥やっぱり!
絶対そうだと予想してたけど‥‥。
 
 
 
< 96 / 147 >

この作品をシェア

pagetop