キミノトナリ
悠ちゃんはゴール前まで走って行って軽々とゴールを決めた。
やったあーー!!と叫びたいところだけど私は教室で授業中。
.....危ない危ない。
同じチームの人とハイタッチを交わす悠ちゃんはいつもと違って可愛い。
私は吸い込まれるように悠ちゃんを見ていた。
視線を感じたのかキョロキョロし始めた悠ちゃんと目が合った。
「あ!環ー!」
と笑顔で手を振ってきた。
.....キュンッ
私も笑顔で手を振り返すけど、心臓が痛いくらいに鳴っていた。
あれは反則だよ。あんなことされたら女子は1発でノックアウトだよ、確実に。