キミノトナリ
気がつかなかったけどもう7時か。
確かに暗くて1人で帰るのは怖いかも。
いつもなら悠ちゃんに駅まで迎えに来てー!とか言えてたのにな。
今頃、ヒカリさんと一緒だろうしね。
和樹さんがいてくれてよかった。
「ねぇ、環ちゃん。いつから悠のこと好きなの?」
「え?あ、うーん、えーと、いつだろ。そんなこと初めて聞かれたから...」
いや、私動揺すぎっ。
「ごめんごめん。普通に気になったからさ。」
「多分幼稚園入る前からですね。なんか近くにいるお兄ちゃんて感じでしたけど。」
「そっか。幼なじみだもんね。」
幼なじみ...か。前までは嬉しかった言葉だったのにな。
やっぱり幼なじみって近くて遠い存在だね。