キミノトナリ





悠ちゃん、細いくせに筋肉はついてるよね。



私なんかを軽々と後ろに乗せて自転車をこげる人なんてそんなにいないよ。



「よし、着いたよ。」



「ありがと。」



私たちは駅に着いて電車に乗り込んだ。



そしてたまたま空いていた席に2人で座った。



「環はもう大学慣れた?」



「んーどーだろ。まぁ友達はいっぱいできたよ!」



...そんな話をしていると近くに腰の曲がったおばあちゃんが見えた。



悠ちゃんはスッと立ち上がりそのおばあちゃんに席を譲った。



おばあちゃんは嬉しそうにお礼を言って席に座った。





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