キミノトナリ
「送ってくれてありがとう。」
「.......」
やっぱり答えてくれないね。
私は振り返って家に入ろうとした。
「環。.....今日の用事ってあの男のこと?」
え?
「いや、違うよ?」
「じゃあ誰なの?」
誰って言われても...。
「合コンで.....知り合った人。」
「合コン?!...お前でもそういうところ行くんだな。」
やっぱり言われると思った。
「見損なったよ。」
この1言で私の中で溜まってた何かが弾けた。
「....,見損なった?私がどこで何をしようが悠ちゃんには関係ないじゃん!」
悠ちゃんに彼女が出来ちゃったから私も合コンに行ったのに。
何も分かってないくせに。