キミノトナリ
でも悠ちゃんは私と今まで通り接してくれた。
だから私は余計に悠ちゃんを諦められなかったんだ。
それからしばらく経って...
『悠先輩、ヒカリ先輩にフラれたらしいよ!』
なんていう噂を聞いた。
私は噂を聞いた日の放課後に悠ちゃんの教室に走って行った。
「いた...。悠ちゃん?」
「......環。」
「悠ちゃん、泣いてるの?」
「ハハッ俺、かっこ悪いよな。」
私をブンブン首を横に振った。
初めて見た悠ちゃんの涙に声が出なかったから。