キミノトナリ





でも悠ちゃんは私と今まで通り接してくれた。



だから私は余計に悠ちゃんを諦められなかったんだ。



それからしばらく経って...



『悠先輩、ヒカリ先輩にフラれたらしいよ!』



なんていう噂を聞いた。



私は噂を聞いた日の放課後に悠ちゃんの教室に走って行った。



「いた...。悠ちゃん?」



「......環。」



「悠ちゃん、泣いてるの?」



「ハハッ俺、かっこ悪いよな。」



私をブンブン首を横に振った。



初めて見た悠ちゃんの涙に声が出なかったから。





< 7 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop