溺れ愛




「ちぃ、これ着て俺の部屋においで。下着は桜おばさんの作ったやつで新品だから安心していいよ」



制服のまま二人であったまっちゃったから、着替えがない。


良平くんのスウェットと、桜さんがデザインしてる下着をもらった。


桜さんっていうのは良平くんのおばさんで、デザイナー。


昔は洋服のデザイナーをしてたみたいなんだけど、何年か前から下着のデザインも手掛けるようになったんだって。


たまに新作くれたりして、私にも優しくて桜さん大好きなの!


スウェット・・・良平くんの匂いがする。


・・・幸せ、かもです。



「良平くん、おまたせ」

「ん、おいで」



良平くんがベッドに寄りかかって足の間をポンポンしてる。


そこに座れってこと・・!?



「え、とあの・・・」



近づいてみたは良いもののなんだか気恥ずかしくて良平くんの足の間に座れないです。




「そばにいてくれるって言ったよね?」



良平くんが少し不自然なくらいの満面の笑みで言った。


そばにいるって、そういうこと!?




グイッ




良平くんに腕を引かれて、良平くんの胸に飛び込んでしまった。


お風呂でも抱き着いてたのに・・・どうしてこんなにドキドキするんだろう。




「ちぃ」




良平くんが私首元に顔を埋めた。


ちゅっ


リップ音と共に感じたピリッとした痛み。




「良平くん・・・?」

「俺のこと避けた罰だよ」




良平くんの声が気のせいか楽しそう・・・。




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