溺れ愛



「今日はこのまま泊まってきなよ。・・・いいや、決定事項」

「いいの?」

「当たり前でしょ。何回泊まってると思ってるの?ちぃの家も同然なんだから」



ちっちゃいときはよくお泊りしてたし・・・良平くんのパパとママも好きだから嬉しい。



「なんだか昔を思い出すね」

「そうだね。昔みたいに手繋ぎながら寝る?」

「それは・・!」



そんなことしたらドキドキして眠れなくなりそうです。


でも良平くんがなんだか楽しそうだから・・・



「き、今日は特別・・です!」

「はは、ありがと」



寝不足くらい耐えて見せるです~!


良平くんニコニコしてる。


昔から変わらないこの笑顔をいつまで隣で見ていられるかなぁ。


良平くんが傍にいなくちゃダメだって言ってくれるのはいつまでかな。


出来ればそんな日は永遠に来なければいいのに。


いつかそんな日がくるまでは、隣にいさせてください。








「まつげながいなぁ」



眠ってる良平くんの頬にそっと触れた。



ちゅっ



瞼に落としたキスは、幼馴染の君には内緒です。
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