溺れ愛
「おはよう、相馬くん」
「おはようございます、竹下くん」
私を挟んで良平くんと相馬くんが挨拶を交わす。
背の高い二人に挟まれると・・・なんだか複雑な気分になるです。
「どうしたの、ちぃ」
「なんかね、二人に挟まれると私子供みたいに見えるなぁって」
「子供というよりは・・・可愛い女の子じゃないですか?」
相馬くん・・・。
口がニヤッってしてるよね!?
「からかってる・・?」
「いえいえ、そんなことは」
相馬くん笑いこらえてる・・・!
完全にからかってるじゃないですか!
「もう~」
「いつの間にそんなに仲良しになったの?ちぃと相馬くん」
良平くんが・・・不機嫌なときにする笑顔だ。
ニコニコしてるのに刺々しいの。
「えと、あの!」
喫茶店で働いてることは言っちゃダメなのかな!?
本性をバラすのは絶対ダメだし・・・。
ふぬぅ~。
「この前偶然学校外で会っただけですよ」
「そう。是非俺とも仲良くしてほしいな」
「・・・こちらこそ」
な、なんだかまたまた居心地が悪いような気がする・・・けど、気のせいにしておこう。