溺れ愛




駅までの道のり、楽しく会話をしたかったのに・・・。


私が相馬くんに話を振ると、良平くんが返事をしてすぐに終了。


私が良平くんに話を振ると、相馬くんが返事をしてこれもすぐに終了。


むむむ。


この二人、あんまり馬が合わないのかなぁ。



「千愛!こっちよ~」

「弥生ちゃん!!」



駅につけば弥生ちゃんがいてくれてちょっとホッとした。



「なんだか遠目であんたらのこと見てたら千愛が囚われた宇宙人みたいにみえるわね」

「うぅ~・・。二人とも背が高いんだもん・・・」

「千愛だって160超えてるわよね?」

「二人とも迫力もあるからだよ・・・」

「そうね、落ち込まないでいいわよ」



さっき自分でも思ってたことをハッキリ弥生ちゃんに言われた・・・。


落ち込むです~。


あれ?なんか弥生ちゃんの後ろから視線を感じる・・・。



「俺もいんだけど、お前ら完全に無視かよ~!」

「結城くん!おはよ!」



結城くんだったみたい!


遠足班が全員集合しちゃった。


今日は楽しい一日になるといいなぁ。



「真人、いたの」

「おい、良平・・・お前ってやつは俺には冷てーんだから!」

「愛の鞭だけどなぁ」

「愛の鞭だったのネ・・・きゅん!!ってなるかばか!!」



結城くんが来た瞬間とっても賑やかだね。










< 37 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop