溺れ愛
たしか・・・小学二年生の頃だったかなぁ。
体育の後片付けを頼まれてボールの入ったカゴを体育倉庫に戻した時。
スライド式のドアが勝手にしまって閉じ込められちゃったことがあるです。
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『開かないよぉ~』
どうしよう・・・。
体育が最後の授業だったから誰も気づいてくれないかもです。
ずっとこのまま倉庫の中!?
うぅ~!
お願い、誰か気が付いて・・・。
ドンドン
『うぁぁ~ん!!』
内側から倉庫を何回も叩いたけど誰も気づいてくれない。
校庭の隅にポツンとある倉庫だからです?
倉庫には小窓しかないからどんどん暗くなっていく・・・。
『パパ、ママ・・・・』
会いたいです~・・!
どうすることも出来なくてマットの上足を抱えて座りこむ。
暗いところは苦手。
不安になっちゃうです・・・。
ガサガサッ
『ふにゃあああああっっっ!!』
何か音がした!!
音がしたです!
虫・・・・?
暗くて何も見えないし、ガサガサ音がしてるし怖くて仕方ないよぉ~
『うあぁああああん!!!だしてー・・・。パパー!ママー!・・良平くん!!!』