LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
カツくんに悪気があったワケじゃない。


今までだって、隼太ナシでも参加してたし。

彼女なら他の誰かに聞かなくても、隼太のスケジュールくらい知ってて当然だし…

私が、そんな事すら聞けない性格だって、知らないから…


隼太が来ないのをわかった上で、今日を選んだと思ってるんだ。



返す言葉に戸惑って、黙り込むと…

奏曲が、余計な事聞くなって口調で「カツ!」と制した。


だけどカツくんは「え、なんすか?」って伝わってない様子で、話を進めた。



「ま、とにかく頼母子ってのは、上の人との会合みたいなもんす」


「上の人?
隼太がリーダーじゃないの?」


「ヤ、ヘビヴォのリーダーは隼太さんっすよ!
じゃなくて…
え、言っていんすか?」

カツくんが2人に目を向ける。


それに対して、一生は無言で顔を背けて…

代わりに奏曲は、軽く息を吐き出して続きを答えた。


「…要は組ン人、
バックにヤクザついてんだよ」


「え…

ココ、ヤクザ絡みなの…?」


私にとっては、面食らう事実だった。

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