LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「チッ、クソダリア」

そう吐き捨てながらも、一緒にその打ち上げ花火を持って、カツくんに標的を絞る奏曲。



「うわっ!奏曲さんガチで狙ってるっしょ!?
やめて下さいよ!去年とか俺、かすりましたよっ!」


「しゃべってるヒマあったら、死ぬ気で逃げろー?」



奏曲の援護のおかげで、怖いから一気に楽しくなった私も、ハシャぎまくる!


だけど。



花火と一緒に、キュッと掴まれた指は絡んでて…


なんだか胸が落ち着かない。




花火が消えると、すかさず!
掴まれてる指を引っこ抜くように外して、

「新しいの持ってくる!」

勢いよく方向転換。


したところで、足下の石につまづく!



「あぶねっ…!」

転けそうになった私を、奏曲が後ろから抱き支える。


その手はガシッと、ちょうど胸の膨らみと重なってて…


「うわあ!ちょっ…、離してよっ!」

大慌てで、それを払い除けた。


わずかな感触に気付いたのか、奏曲も焦った様子で、

「…っ、わざとじゃねぇよ!
誰も好き好んで触んねーよ、そんな貧乳!」


カッチーンな、暴言。


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