LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ひっど!
隼太は綺麗だって言ってくれるもん!」


その瞬間、奏曲は傷付いたような顔をして…

「つーかっ…
そんなカミングアウト聞いてねぇし」


そう吐き捨てながら背けた顔は、悲しそうに見えて…

それ以上、何も言えなくなった。



のに…


「奏曲さん、絶っ対狙ったっしょ!?
ズルくないすか!?」


「だからっ、ちげえよ!
だいたい存在すらしてねーもん、どーやって触んだよ!」


巻き返す2人。


ところで、奏曲サン…
あまりにも、お言葉が過ぎませんか?

冷めた視線を背中に突き刺す。




そこでタイミングよく!

花火開始からレディースのトコに行ってた一生が、戻って来て…


代わりに、奏曲とカツくんがダブルで呼ばれた。



「おかえり、一生。花火する?」

と言っても、残るは打ち上げと線香花火。


2人して線香花火をチョイスして、それをアテにお酒を愉しむ。


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