LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「帰るぞ?ダリア」
その声で、薄っすら視界が開けて…
現状把握を巡らせる。
ふと、身体を預けた先を確かめて…
「…うわあっ、一生っ!
ごめんっ、私寝てたっ!?
てゆっか、肩まで借りちゃててごめん!」
慌てて身体を跳ね起こす!
「いーよ?俺得だったし」
って得なの!?
頭が上手く働かない。
「オマエ、一生ファンに恨まれっぞ?」
「あ〜、そーだねっ…、どおしよう…」
「大丈夫だよ。
俺が守るって言っただろ?」
既にいっぱいいっぱいな私に、動揺の追い討ちをかける一生。
「え、えーとっ…」
働かない頭を、フル回転だけさせて…
動揺を誤魔化しながら、ヨロヨロ立ち上がる。
「立てるか?」
差し出された奏曲の手を掴んで…
「じゃあ、一生っ…、またねっ?」
挨拶だけ交わして、そそくさ立ち去る。
ああ〜、こんな状態で心臓に悪い…
もう、何やってんだろ!
隼太の彼女なのに、みんなの前で一生に…
だらしない自分が情けない。