LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そしてショックに打ちひしがれる間もなく…
別のショックが牙を剥く。



「…とにかく、お前も目ぇ覚ませよ?

あの人、半分ヤクザみたいなモンだし。
お前とは住む世界が違うだろ?」


「…

でも隼太は断ってるって…」


「だとしても時間の問題だろ。
もー、片足突っ込んでんだから…

ヘビヴォの幹部連中だって、やってる事はヤクザ紛いだしな」


「えっ、なにそれ…?」

私の食い付きに…


ヒロは周りをキョロっと見渡して、隅の方に誘導すると…

軽く息を吐き出して、小声で続けた。



「お前、ヘビヴォの交流会が何の為に開かれてるか、知ってっか?」


「…交流会って、飲み会の事?

ノルマ対応とか、車の販促でしょ?」


「ん〜、まっソレもあるけど。

メインはクランクの買い手探し…
ヘビヴォじゃそー呼んでるケド、要はドラッグの販売先を発掘してんだよ」


「ドラッ…!」「シーッ!声がデカイ」

思わず声を上げて、すかさず制止をくらう。


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