LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

隼太と出会ったのは、10日前。







親友の結婚式の日。


まだハタチなのに早すぎるけど、
羨ましすぎて、寂しすぎて…

3次会までしがみついてて、その帰り。


運悪くタクシーがつかまんなくて、繁華街の公園でひと息してると。



「うっわ!可愛いっ!
あーゆーコ、い〜ねえ!」


目の前を通るチャラい集団の1人が、そう騒いで…

その集団の全体がそれに便乗。



悪い気はしないけど…

恥ずかしいし、絡まれたくないし。


戸惑いながら視線を泳がすと…



バチッ!と、

なんだか妖艶な男と視線が絡んだ。



その集団の先頭に居たそいつは、


「早く帰んないと、危ないよォ?」

って、危うい笑みを浮かべて…


思わず見惚れた私を、フッと優しい瞳で包んだ。


そうして、立ち去りかけた時…



「隼太さ〜ん!
車、回して来たっす!」

1人の男が駆け寄って来て、



その姿に視線を奪われた!


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