LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
その様子を見るからに…


「ね、もしかして…奏曲も怖い、の?」


「あァ!?怖くねぇよ!
フツーに誰でもビビんだろ!」


それ、怖いんじゃ…

って思ったけど、ツッコまないどこう。



思い通りに誘導されない黒いヤツに、だんだん殺意をみなぎらせてくその背中…


途端!



「うわああっ!!」

ヤツが私の方に飛んで来た!!



だけど、バシン!

奏曲がそれを叩き返す。



「うっわ!触ったし!
マジかよ!触ったしっ!」


動揺しながらもヤツを見逃さず、復讐のようにベスポジでスプレーを噴射する。





「殺った、か…?」


動かなくなったヤツを確認して、後処理を済ますと…


「手ぇ洗ってくる…」

ゲンナリした様子で、案内した洗面所に向かった奏曲。



そんな奏曲が可愛いくて、
たぶん怖いくせに、守ってくれたのが嬉しくて…

胸がくすぐったくなる。


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