LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ねぇ奏曲、チキン南蛮好き?」


「あ?何で知ってんだよ?」


「や、知らないけどさ…

晩ゴハンまだだったら、お礼に食べてかない?」



奏曲の目が大きく開いて…

でもすぐに伏目がちに視線を流した。


「バーカ、隼太さんと食えよ」



「…、いーの。

隼太はどうせ、来ないから…」


「…

来ないって…
ずっと来てねぇのか?」


「…ん、

もう、1カ月くらい…かな」

口にして改めて…


切なくなる。




「…

なのにメシ、用意してんだな…」


「…

だって…
もし来た時に、お腹空いてるかもしれないし…」



"バカじゃねーのか!?"
そう呆れられるかと思ったら…



「…

バカだな…
会いたいって言えよ」

悲しそうに、呟いた。



「…

私にはやっぱり…
そんなワガママ言えないよ。

好きだから…」



隼太にとっては、ただのお気に入りかもしれない存在なら…

なおさら。


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