LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「…

だったら…
こんままでいーのかよ?

こんまま終わっても、いーのかよ?」


けしかける言葉に、首を横に振って答えると…



「相手も待ってたらどーすんだよ…

オマエからの連絡、待ってっかもしんねーだろ?」


目が覚めるような、期待を持たせるアドバイス。



ハッとした私を、少し微笑って…
奏曲とは思えない、優しい声が降ってくる。



「電話しろよ?
電話してちゃんと、隼太さんに食ってもらえよ…」


だけど寂しげな瞳でそう見つめて、私の頭を…

ポンポンするから!思わず固まった…




別にポンポンなんて、隼太も含め今までも普通にされて来たけど…

でも、しそうにない人のそれは、すごく心を騒つかせて…!



「オイ?」

そんな私を、伺うように覗き込む。



「えっ…

あ、うん!電話してみるっ…」

二つ返事で、動揺を誤魔化した。





それからお礼を言って、奏曲を見送ると…

宣言通り、電話を手に取ったけど…



結局その日は、かける事が出来なかった。


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