LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
少し落ち着いた私は…


「隼太は、たくさんの人を傷付けてまで…

いったいどこに向かってるんだろう…」


利用された女のコ達や、
ヤク漬けにされたコ達を浮かべて…

思わず呟く。



「ん…

たぶん隼兄自身も、苦しんでるよ…」



「…

隼太も?
だったらなんでっ、こんな事…」

投げ掛けた言葉に。


一生は哀しく微笑んで、温もりを解くと…

再び煙草を取り出した。




充分に煙を巡らせて…
重くなってた口から、零された話は…


激しく心を揺さぶった!




「隼兄の親父さん、
つまり俺の伯父さんなんだけど。
けっこうデカい会社経営してて…

だけど、4年くらい前…

1番信頼してた部下に裏切られて、
会社ごと乗っ取られただけじゃなく、
多額の借金だけ残されて…


…自殺したんだ」



息を呑む、衝撃的な内容に目を見張るも…

一生はこっちを視界に入れず。


煙の後に続けられた事実は、さらに私を愕然とさせた…


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