LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
だからって…

隼太のやってる事は、間違ってる。
その犯罪だって、許される事じゃない。


だとしても!

今の隼太にとっては、それしかないんだ。



そしてきっと隼太も…

一生が言うように、苦しんでる。


色んな葛藤に苦しみ続けてるハズだ…!




だったら私は…


「隼太を、支えたい…」




発した言葉に、驚きの表情を向ける一生。



「莉愛…

それ…、同情?」


その問いに、首を横に振って続けた…



「好きだから。


利用されても、フラれても…
やっぱり好きだからっ。


だから。

気が向いた時でも、ヒマつぶしでも、
自己満でこっそり役立つだけでも…

それでもいいから!支える存在になりたい」



「…

そんな、好きなんだな…」


そう応えた一生は…

憐れんでるのか、心配してるのか、切なげで。



"私ならヘーキだよ"の気持ちを込めて、
涙目ながらも明るく切り返した。


「うんっ。

それでお願いなんだけど…
隼太に拒否されるまでは、今まで通りココの掃除に来ていいかな?」


< 159 / 348 >

この作品をシェア

pagetop