LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そして続く、一生の話。


「ただ…

何があっても、隼兄は俺にとってほんとの兄貴みたいな存在だし…
奏曲だって、大事な親友だから。

それにアイツ、今隼兄に付きまとって危ない橋渡ろうとしてて…
俺が止めても聞かねぇし、」


「っ、危ない橋って!?」

ドキリとした内容に、思わず食い付く。



「…、まぁ色々と。

とにかく、今回の事でヤケになってんだと思うから、莉愛にも止めてもらおうと思ってて…」


"まぁ色々と"、そう濁された状況に…

ドラッグや売人が思い浮かんで、胸が騒ぐ。



「だからって、その為の慰めプランじゃねぇよ?

莉愛の事は、俺が支えたいと思ってる…」


一生の言葉は、耳に入らなくて…

頭の中では、奏曲の言葉が巡ってた。


ー俺、どんな手使っても戻れるよーに協力すっから!ー



もしかして私の為に、危険な橋を…?


「まだ渡ってないんだよねっ!?」



「え…

あぁ、多分。
アイツもバカじゃねぇし、状況くらいは見極めてんだと思う」

なぜかキョトンとした様子の一生。


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