LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
リベンジ
「ダリア…」
敷地内に停めたエストレヤに反応して…工場から出て来た奏曲が、戸惑いがちに声かける。
「奏曲…
話があるんだけど…
今ちょっと、いいかな?」
「ん…
あ、部屋上がる、か?」
そう親指を向けられた先には…
工場とは別に、2階建てのラフな建物。
そして工場からは作業員達の視線が…
迷いなくラフな建物を選ぶと…
中に案内されながら、そこの説明が零される。
1階は休憩所兼、細かい作業の施工所。
2階は普通の住居的になっていて、今は奏曲が自分の部屋として使ってるらしい。
キレイって程じゃないけど、スッキリ片付けられてる奏曲の部屋に落ち着くと。
「少し痩せた、な…
メシちゃんと、食ってんのか…?
つか…
ほんとごめん…」
そう呟く…
さっきからずっと辛そうな奏曲。
その姿を目にしてやっと、解った気がした。