LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
ー「今回はショックが少ないの?」

「今回は少しなら食べれてるんだ?」ー


いつもよりマシだったのは…


今までで1番苦しかったハズなのに、
今までで1番ヘーキだったのは、きっと…



気持ちを吐き出して、苦しみを奏曲に思いっきりぶつけて、一緒に背負わせてたから…


心が軽くなってたんだね。




奏曲の姿に切なくなってた胸が、
そう気付いて一層…

ぎゅっと、締め付けられる。




「違うよ…
奏曲の所為じゃない!

ごめんっ…
私が八当たりしただけなの…」



「…、ダリア…」


「だからお願い!
もう気にしないで…!

むしろっ…

一緒に背負ってくれて、ありがとう…っ」



途端、奏曲の瞳が驚きを帯びて…
ためらいがちに視線を逸らす。



「俺は別にっ…

つか…、隼太さんの事はなんとかすっから…
オマエこそ、余計な事気にしねぇで待ってろよ」


「その事なんだけどっ!

なんか…危険な事しようとしてない?」



「…、してねぇよ」

一瞬、瞳に動揺の色を映して答える。


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