LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

「奏曲、奏曲ッ!」

弾む気持ちで肩をすり寄せると…
驚いたような戸惑い顔が向けられる。


「ありがとねッ」

そう投げかけた笑顔には、
「あ?」と怪訝な顔が返された。



「奏曲の気持ちにも、あっためられたよっ?」


続けてお礼の理由を伝えたら…

照れくさいのか、その瞳は動揺を映して…



「…っ、バーカ」

再びフイッと他を向く。



そんな奏曲がことごとく可愛くてっ!


ニヤニヤしながら、さらに胸を弾ませてると…

途端、もっと激しくそれが弾む!



騒ぎ出したヘビヴォメンバーを映した視界に…

隼太の姿が現れる!


奏曲もそれに気付いたみたいで、
私の様子を伺う動作が視野に入った。




隼太に目を奪われて…

愛しい姿を見つめてると…


その抱えてるモノや、
今から繰り広げられる犯罪、
そして自分の状況に、

切なさが込み上げて来たけど…








「…っっ、かっこいい…っ」

だけど同時に、愛しさが溢れる。


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