LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そんな私の胸を、今度は別の強大な騒ぎが追い討ちする。


隼太が、側にいるケンくんと一緒に…

こっちに近づいて来た!



うう、嬉しいけどっ…

どーしようっ!!


緊張と動揺で軽く混乱する。




だけどその第一声は…



「莉愛、来ちゃったんだァ?
けっこぉ、頭弱いコなんだねェ?」


先に口開こうとしたケンくんを手で制して、危うい笑みで零された。



それは、別れたんだから身の程をわきまえろって事なのか、なんなのか。

とにかく、飲み会参加を拒んでて…


言い方も含めて、心をザックリ斬りつけた。



「ヤ、俺らが誘ったんス」

すかさず奏曲がフォローするも…



「ふぅ〜ん。
まァ、お仕事の邪魔はしないでねェ?」


「しないよっ、むしろっ…」


そう口をつぐむ私を、挑発的な笑みで見つめて…


「そォ?
じゃっ、こいつも連れてっちゃうねェ。

奏曲ァ、あっちよろしくゥ?」

と、シビアに居場所を奪う。


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