LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「あ〜俺、後で行きます」

だけど奏曲は、サラリとかわして。


それを隼太は、珍しいものを見つけた様子で、楽しげに含み笑う。


「へえェ…
莉愛が心配なんだってさァ?

結局、足引っ張っちゃってるねェ?」



ズキリ、としながらも…

慌てて否定に掛かる奏曲を遮って、


「奏曲行って!」

私は平気だから!を瞳に込めて、訴える。



奏曲も状況を判断したのか、戸惑いがちに頷いて…


面白そうに、終始ニヤケてたケンくんも一緒に…

去って行った3人。



そんな隼太の背中を映して、切なさに襲われる。




別れた途端、こんな扱いなんだね…


前に隼太と絡んだ飲み会での、嬉しい記憶が…

今は悲しみを突き付ける。




だけど。


こんな事でヘコたれてられない…



隼太を支えたいなら、強くならなくちゃ!




だったら私はポジティブに…

ここでしか拝めない隼太を、存分に眺める!


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