LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
食べ始めるとすぐ…

例のごとく、積載車で奏曲登場。


少し口を尖らせて冷めた目でお弁当を映しながら、無言の威圧が向けられる…



「そ、奏曲もお昼まだなの?
って、まだだよね…」

時計の針は11時ちょっとを回った所。



「…別に」


それは何の答えにもなってないけど…

その反応は拗ねてるよね!?



軽く吹き出す一生を前に、
奏曲はバツが悪そうに煙草を取り出して…

食事中な事にハッとして、それを置く。



「ごめんね?
だって奏曲、いつ来るかわかんないし…

…食べる?」

箸で掴んでたエビフライを差し向けると…


奏曲は瞳を大きくして、停止する。



「い、いらないならいーけど!」

虚しくシカト状態の箸を引っ込めた、途端。


「食うよ!」

持つ手がグイッと掴まれて、その先の箸からバクっとエビフライが口に消えた。


そんな事で、なぜか胸が妙に騒ぐ。



「ウマっ」

不意にほころんだ顔に…

余計騒ぎが大きくなって、戸惑うと。



「ヤベ、つか戻んねぇと!」

思い出したかのように、慌てて去って行った奏曲。


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