LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
ふう、と一息のあと食事に戻ろうとして…

一生の意味深な視線に気づく。



「…ん?…なに?」


だけど寂しげに微笑って、首を横に振る姿が返される。



「…ねぇ、一生?
なんかあったら、私で良ければ相談のるからね?」


それに対しては、アハハと笑い出す始末…



「なんで笑うのっ?」


「ヤ…
そのうち相談するよ」

今度は含み笑う様子。




「つぅかアイツ、煙草忘れてるし」

そして、そう切り替えて来た視線の先には、テーブルに残された奏曲の煙草とライター。



お弁当に気を取られ過ぎだよ…
と思いながらも。


「ほんとだね…
私が帰りに届けるよ」


「え?
ヤ、ストックあるだろーし、
どーせすぐに取り来るよ」


「そっか…
まぁ来なかったら持ってくよ、帰り道だし」




それから、一生と会話混じりにのんびり掃除して…


夕方になっても奏曲は来なかったから、
結局帰りに沖田カーサービスに立ち寄った。


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