LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

「わざわざ、悪かったな」


「いーよ、帰り道だし。
じゃあまた週末ね?」

まだ仕事中な様子に、さっさと立ち去ろうとすると。


「あっ、」っと躊躇いがちに引き止められて…


「もーすぐ終わっから…、メシでも食い行くか?
…奢ってヤルよ」



おおっ、奢りっ!?

煙草届けたくらいで、なんて義理堅いの奏曲!


タダとか割引はもちろん、奢りだって大好きな私は…


「行くっ!」

当然ありがたく頂きますっ!



「ぶはっ!
目ぇキラキラさして、どんだけガメついンだよ!」


「ガメっ…!
そっちが誘ったんでしょ!」


「そーだけどっ!
つか、なに食いて?」


「えっ、じゃあ…焼き肉っ!」


「…てめ遠慮しろよ」


そーやって楽しくジャレ合ってると…



「ソーマさ〜ん!
ちょっとプラグ見てくれますー?」

敷地内に入って来たCB400から、男のコが声掛ける。



「ワリ、すぐ終わらせっから、中で待ってろよ」

少し焦った様子で、私を休憩所に促す奏曲。


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