LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そうやって騒いでると…

またカツくんと一緒に現れた隼太。



「…

カツくんって、ここ最近…
隼太と行動してるんだね…?」



「…

まぁ、今同じ案件追ってるから…」

一瞬黙り込んだ反応に…


その案件はきっと、言わずと知れた売人のターゲットなんだろうと…

心が痛む。




なのになんで隼太なんだろう…






同情してるつもりはない。


ただその過去を知って…

隼太をこのドス黒い世界から、少しでも救い出せたら…とは思ってる。



私なんかじゃ、なんの支えにもならないかもだけど…


でも好きだから、諦めたくないよ。




今だこんなに心を支配する隼太は…


本当に罪な男だと思う。






そんな私の頭を、ふいに奏曲がぽんぽんする。



「切なそうな顔してんなよ…

頑張んだろ?」


どこか寂しそうだけど、滅多に拝めない優しい眼差しで励ましてくれたから…


心がぎゅっとなって、あったまる。






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